香港の夜景

 ちょっと前の話だが、仕事の関係で、香港やマレーシアに行く機会があった。
海外に行くのはもちろん楽しみであるが、それだけではなく、私にとっては海外の
状態を自分の目で見るのは非常に大切である。私だけではなく、日本人は海外の
事情にそれ程達者であるように思えない。ほとんどが、ニュースや新聞、雑誌から
の情報のみである。しかし、実際はその空気に触れないと分からないのである。
国内の経済状態にしてもそうで、新聞などに書かれている状態と実際の状態とは
程遠い事が良くある。情報はあくまで情報であり、それを丸呑みするのは、自分の
判断に狂いを生じさせる。


 今回香港に行って私が感じたのは、ちょっと前まで日本の企業名、特に大手
メーカー名を街中や駅の看板などに良く見掛けた。電気機器メーカー、自動車
メーカー、商社などなど。しかし、ここ最近めっきり日本企業名が書かれた看板を
見ることが少なくなった。以前は香港の夜景に代表されるビル最上階に掲げられ
た看板には日本企業名がきらびやかに光っていた。しかし、今は他国の看板に
変わっている。それを見ると、なんだか寂しい気分になる。


 海外に出てみると発展する国のパワーを感じる。香港もマレーシアも今すごく熱い。
それだけ優秀な人材がたくさんにいるということである。私たちの会社もいつかは
あの香港の夜景の一部になりたいと思って帰ってきた。


                                取締役総括副本部長 塚腰智之

投稿者 tsukagoshi : 14:51 | コメント (0) | トラックバック